「30分でわかる悪性リンパ腫のお話し」悪性リンパ腫の症状や治療方法を詳しく説明。最新の治療方法をわかり易く説明します。
悪性リンパ腫について30分でもわかるように解説していきます。
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症状悪性リンパ腫は、人間の体内のリンパ組織と呼ばれるところから発生する悪性腫瘍になり腫れることをいい大きく3つに分けることができ緩漫型、進行型、急速進行型です。

人間の体のどこにもできるもので、人は白血球と赤血球をもちあわせていますが、この病気は白血球にあるリンパ球に腫瘍ができてしまうことです。1年に1回を目安におこなう健康診断でも予定で組まれている超音波検査で発見されることもよくあります。

他にもこの病気を発見する方法としては乳がんと似ていて体を触るとゴムの塊のようなものができていることに気づきますが体のさらに細部にある場合ものもあり、痛みを伴わないものについては発見した時にステージ4にまで進行していることもありとてもわかりづらいものです。これらは悪性の細胞のかたまりのことです。
悪性リンパ腫とは

一般的にこの病気は親子間の遺伝や祖父母やその前からの隔世遺伝(かくせいいでん)するとは考えられておりません。

免疫組織を基盤としてリンパ系組織・粘膜関連リンパ系組織のT細胞とB細胞に分けられこれらを総称して悪性リンパ腫と呼んでいます。しかし分類方法は年々異なることもあります。

種類としてホジキン病と非ホジキンリンパ腫に分かれており非ホジキンはT細胞性とB細胞性に分けて診察を考えなければいけません。

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不治の病ではなく科学療法や造血幹細胞職で完治させることがわかっています。リンパ球は癌の進行と共に全身の臓器に移転していきます。何故、病気になるかはっきりしたことはわかっておりませんが、一番可能性があるものとして染色体の異常ではないかと考えられています。

歴史

病気の経緯ホジキン病、両リンパ腫、非ホジキンリンパ腫に分類します。ホジキン病は1944年に名称がついたと言われており、1944年に名称がついたと言われており、非ホジキンリンパ腫は1966年に名称がついたと言われております。一般的にはB細胞系が多いですが南日本の地域や西日本ではT細胞系が多く、詳しい原因はまだわかっておりません。

T細胞は血液の中に含まれており体の機能の正常化を保つ役割を果たしていると考えられています。
B細胞は分裂を何度も繰り返し骨髄から排出されていきます。

ホジキンリンパ腫

症状この病気になる方は少なく全体の3%程度にすぎません。欧米人が比較的かかりやすいですが日本人はとても少ないです。病気としてはリンパ節に発生し、他への転移することが多く、その殆んどが成熟B細胞が関係していると考えられ腫瘍細胞のホジキン/リード・スタンバーグ細胞と呼ばれる巨細胞です。

ホジキンリンパ腫がよくできる体の部位は首、わきの下、胸の縦隔です。
治療方法を決める為には病期を考え、そして巨大腫瘤があるかないか、B症状で判断していきます。

非ホジキンリンパ腫

よくできる体の部位は胃腸、肝臓、脳、皮膚、乳腺、卵巣、精巣等が約半分で残り半分はリンパ節にできることが多いようです。→非ホジキンリンパ腫

発症率

診断一般的な癌の中で新たに悪性リンパ腫として発症する方の割合は、年々増えており1980年に比べると男性は3倍に増え、女性は4倍に増えております。これは他の癌に比べて全体の2〜3%と言われております。

そして一度発症し治療が終わり再発症するのは全体の半分にもなるという怖い病気かもしれません。半分もの方が再発する理由としては専門的な薬がアメリカ等、海外では承認されていてもまだ日本では認可されていないことが多く処方することができないためと考えられています。

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人口10万人に対して約5人または6人程度がこの病気になることがわかっています。そして近年予防法や生活で気をつけなければいけないことも公表されていますが、なぜかこの病気は確実に年々増加傾向にあります。特に芸能界や有名人でもかなりの方が発症されておられます。
ホジキンリンパ腫とは、リードシュテルンベルグ細胞・ホジキン細胞のことです。

腫れができる部位

病気になり腫れてくる場所は、顎下・頸部・両鎖骨付近・肺門・腹腔内です。程度に関係なくまずは超音波検査してさらに詳しく調べる場合は生検をして実際に人間の皮膚内部の組織を調べます。

広がり方と進行スピード

病気は低悪性度群、中悪性度群、高悪性度群で分類されています。 どれくらい進行しているかは臨床病気というもので判断されます。

  • 低悪性度群は1年単位でゆっくり進行していきます。
  • 中悪性度群は1ヶ月単位でゆっくり進行していきます。
  • 高悪性度群は1週間単位で急激に進行していきます。

検査

定期いつもと何か体調が違う、若しくは体が何か異常なものが発生しているようなむずむず感を感じた場合はやはり検査したほうがいいでしょう。
この病気で一番効果的な検査方法として考えられているのはPET検査です。

理由としてはリンパ節にどれくらい転移しているかということと他の臓器にも移っていないかを同時に確認できるのです。
一般的に良性と呼ばれているものでウィルス性によるものとしては、風疹、急性耳下腺炎、CMV、AIDSです。

そして細菌性のものではそれぞれの細菌、MRSA、ブドウ球金等です。
主な検査方法としてはリンパ節をとり、標本のようなものを作りそして病理検査をすることによって確定します。

悪性リンパ腫と他の病気の違い

悪性リンパ腫は白血病とよく似た病気で、お医者さんでも間違えることがあるくらいです。
急性リンパ性白血病は骨髄で芽球が25%を超えるものと定義しており、一方悪性リンパ腫は25%を超えない骨髄浸潤としております。
白血病に比べて病気にかかる患者さんは3倍も多く、年々増加する傾向にあります。
→悪性リンパ腫原因

さまざまな症状

症状症状はできる場所によって微妙に異なります。
胃にできるマントリンパ腫の場合は普通の胃潰瘍に似た症状がでます。

脳にできた場合は、意識障害やわずかな麻痺がでますが、なかなか重い病気にかかっているという自覚がないものです。

よって診察する先生によっては悪性リンパ腫の特定ができずに胃潰瘍や脳の軽い病気と誤診をして薬のみを出してしばらく様子を見て下さいと言われますので、ほうっておくとどんどん病期は広がっていき手遅れになることがありますので、念の為、総合病院で一度検査をしたほうがいいです。

診断

悪性リンパ腫かもしれないと考え、診断をする際は必ずこのような診断をしなければいけないということはないので、先ず考えなければいけないのは、腫瘍性か反応性かを判断しなければいけません。
組織像、細胞像だけではなく臨床像も含めて総合的な基準で判断しなければいけません。

病気ができやすい場所

病気ができやすい場所としては悪性リンパ腫の進行具合によって多少異なります。初期の初期であればそのまま放置しても問題ないですが、少し進行している場合はすぐに行動したほうがいいでしょう。

みつかる場所で多いのは鎖骨付近、頸部、後腹膜、そけい部についてが多く、その他については皮膚、肺、脾臓、消化管、皮膚表面、唾液腺、脳、鼻、睾丸等です。 これらは一般的なもので小さいものが突然拡大して一気に進行する場合があるので注意して下さい。又、濾胞性のものからDLBCLに変わることもあることがあります。

頭(脳)にできる

脳に悪性リンパ腫はよくあり他の臓器から転移してくることもあります。治療方法としては外科手術をすぐにするのではなくX線やガンマ線を照射したり抗がん剤を同時進行して治療していきます。
脳悪性リンパ腫

目(眼球)にできる

まれに目にもできることがあり目薬や抗生物質では完治できないので放射線治療をします。

鼻の中には粘膜がありここにNK細胞の悪性リンパ腫ができる

胃にできる

胃に発見されるものの多くはピロリ菌胃よるものであり、胃がんではなく中悪性度のB細胞リンパ腫によるものがかなり多いです。

右肺と左肺の中間にできるタイプ

悪性リンパ腫が肺にもできることがありますが、縦隔と呼ばれる右肺と左肺のつながり部分にホジキンリンパ腫やB細胞リンパ腫ができ、さわるとしこりのような小さなものではなく大きなこぶのような形状になっています。

小腸にできる

小腸にもできることがあるのですがしわしわの部分にB細胞やT細胞ができると外科手術で切除が困難なのでまれに完全に取りきれないこともあるので化学療法をおこないます。

原因

腫瘍になる原因としては様々な原因により正常な細胞が徐々に腫瘍が増殖していくことである。非ホジキンリンパ腫になることが殆どでB細胞かT/NKであるとされている。

すぐわかる免疫グロブリン遺伝子やT細胞抗原受容体遺伝子と何度も診断してやっとわかるような組織的観察の方法があります。

悪性リンパ腫が原因ではないかと考えて病院で診断を受ける場合は、腫瘍性か反応性かを調べることが最も重要であるが、様々な検査や診断を繰り返さなければ原因が特定できないことがとても多いです。

診断方法

  • 反応性か腫瘍性を判断する
  • ホジキン病か非ホジキンリンパ腫かを判断する
  • 発生部位を確認する

生存率 ( 予 後 )

生存率は、ホジキン病と非ホジキンリンパ腫では大きく異なります。
ホジキン病は高い生存率が報告されていますが、非ホジキンリンパ腫は、悪性度により生存率が変わるのではっきりはわかっておりません。
続きはこちら→生存率

ウィルス

ウイルスが原因とされている成人T細胞白血病・リンパ腫は人間から人間の場合のみ感染します。
遺伝性はなくバーキットリンパ腫、エイズに関与しているとも考えられます。

化学療法

非ホジキニンリンパ腫CHOP療法、プレドニゾンが1970年から行われておりその次にBACOD療法ができ、最近ではシタラビンやBLMがある。

治療方法の選択

進行度や種類について精密検査をしなければいけません。検査は血液検査、CT検査、超音波検査、リンパ節生検が候補になります。
病期と予後因子がわかりましたら治療法を選択します。

セカンドオピニオンの有効利用

悪性リンパ腫と診断されるとやはり精神的に落ち込むものです。仕事のこと、家族のこと、親族のこと、お金のこと、その他。 自分が病気と告げられた病院のことを信用していないわけではありませんが、年の為、他の病院でも検査を受ける方法があります。
今現在通院している先生に念の為、他の病院でも悪性リンパ腫の検査を受けて自分の病気が間違いないかを見極めたいと伝えると紹介状、情報提供書を書いてくれます。これは有料になりますが、何千円ですみます。

一般的に今、診てもらっている先生にこういうことを言うと失礼になりあまり治療をしてもらえなくなるのではないかと考えられるかもしれませんが、今は医療ミスのこともあるので主治医胃は医療ミスを防ぐためにも以前よりも断ることが少なくなりました。

このように他の病院や先生を紹介してもらうシステムをセカンドオピニオンといいます。