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悪性リンパ腫薬
悪性リンパ腫に最も効果がある薬として考えられているのがリツキシマブ(リツキサン)です。
この薬は2000年頃から初めて使用されてB細胞型の悪性リンパ腫では頻繁に使用されているものです。
その理由としては、がん細胞に直接届くということと、CD20と一緒になることで活動がさらに活発になり癌をどんどん攻撃するからです。しかしT細胞ではリツキシマブを使用することはできず、又、NK細胞リンパ腫でも使用することができないので気を付けて下さい。
この薬の一番需要な役割はCD20と合体するということです。合体しなければ効果を出すことができません。
この薬は他の薬に比べてがん細胞に対して、はるかに強い攻撃力を持っているからです。その効力は一般のものと比べて2〜3倍効くと考えられています。これは飲み薬ではなく、点滴として体内にいれています。
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使用方法
リツキシマブを投与する際は、病院に行き外来受付けをしてその日に投与してくれるというものではなく、最低でも一日は入院してからでなければいけません。
しかし一度点滴すれば2回目からは外来で診察をしてそのまま投与することができます。
一般的な使い方としては、R−CHOP療法と同じ手順方法で治療を進めていきます。初めは体内に入れるスピードをゆっくりした点滴をします。患者さんによっては微熱をおこすことがあるので慎重に進めなければいけません。そして好中球減少症やアレルギー症状や心臓に障害をおこすなど副作用がでる場合もあります。子供には特に注意ましょう。
一連の処置が完了すると完全寛解となりますがその判断基準としては再検査で腫瘍細胞の有無、画像判断によります。
このリツキシマブは今までいくつもの症例で試されているので全く新しい治療方法ではありませんので、ご安心下さい。
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リツキシマブが使えない患者さん
リツキシマブが使えないを投与することができない方というのは、今現在アレルギーをお持ちのお子さんや成人の方で、過去にアレルギーを発症した方もこれに含まれます。
使用することができない理由としてはリツキシマブには多少の遺伝子組み換え遺伝子が含まれているためです。
副作用
悪性リンパ腫になるとリツキシマブを使用しても副作用をおこすことがありますが今現在最もリスクが低いと考えられています。時期的には1回目の点滴後、2日以内(48時間以内)に下記のような症状が現れることがあります。
- 白血病の減少
- 全身のかゆみ
- 熱が下がらない
- 皮膚に細かいブツブツができる
効果があるとされている薬のリスト一覧
下記にあげる薬剤が特に効果があると考えられています。
アルキル化剤
- イホスファミド(Ifosfamide)
- シクロホスファミド(シクロホスファミド)
- ブスルファン(Busulfan)
- ラニムスチン(Ranimustine)
- ニムスチン(Nimustine)
- メルファラン(Melphalan : L-PAM)
- ダカルバジン(Dacarbazine、略称:DTIC又はDIC)
- 塩酸プロカルバジン(Procarbazine)
アルキル化剤とは、それぞれ2本で構成されているの鎖状になっているDNAの線が結びあってできているものです。
代謝拮抗剤
- シタラビン(Cytarabine)
- クラドリビン(cladribine)
- リン酸フルダラビン(Fludarabine)
- メトトレキサート(Methotrexate)
- ペントスタチン(Pentostatin)
代謝拮抗剤とは細胞が分裂していく状態の前に分裂の進行を遅らせる抗がん剤のことです。
新薬として期待されているもの
一定期間を経て悪性リンパ腫の新しい薬が提供されています。
- ベルケード(ボルテゾミフ)
主に多発性骨髄腫の治療において特に有効性があるとされ2006年(平成18年)に日本では認可されています。 - サリドマイド(thalidomide)
元々鎮静と催眠薬を目的として開発されたものですが、妊娠期間中に服用すると胎児に悪影響を与え奇形児として生まれてくる可能性があり、事件にもなりましたので発売が禁止されました。
しかし悪性リンパ腫という病気においては骨髄に効果が非常にあることが今でもはっきりわかっている薬でもあります。