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マントル細胞リンパ腫

悪性リンパ腫はＷＨＯ分類法に分けて『ホジキンリンパ腫』と『非ホジキンリンパ腫』とに分類されます。マントル細胞リンパ腫は後者の『非ホジキンリンパ腫』であり、リンパ節内のマントルという部分のＢ細胞ががん化したものと考えられています。

このＢ細胞性リンパ腫は、非ホジキンリンパ腫の8割を占めています。その中でもマントルリンパ腫の発症頻度は欧米において5～10％ですが、日本では2～3％と低いといわれています。発症する年齢層を見ると比較的高く、男女を比較すると男性のほうが多い傾向にあります。

症状

悪性リンパ腫が進行するとリンパ節の腫大が全身のリンパ節に見られます。また、リンパ節以外のところにもリンパ腫の固まりができ、骨髄・消化管などにまで広がります。このマントル細胞リンパ腫は活発な種類の性質を持ち、進行が早いため発症時に見つかることはほとんど無く、進行した状態で診断されるケースが少なくありません。

治療

治療方法としては２段階の方法を用います。
先ず始めに少し強めな多剤併用療法でリンパ腫を減らし寛解導入治療をおこないます。

リンパ腫が一箇所のみにある場合は、多剤併用抗がん剤療法又は放射線療法のいずれか若しくはその両方を併用して治療していくというやりかたもあります。
治療にある程度の効果が出てきた場合は、アジュバンド療法をお勧めします。

マントル細胞リンパ腫の再発

一定の治療をしたけれどもその後、再発した場合、臨床試験をしない場合は放射線療法かさらに別の抗がん剤を試す方法もあります。
臨床試験をする場合は大量療法か同種移植を試します。