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NK・T細胞リンパ腫
悪性リンパ腫を考える中で NK・T細胞リンパ腫といえば、白血球の中のリンパ球の仲間でナチュラルキラー細胞から発生したものの事を言いますが、これは、節外性・鼻型と芽球性の2種類がありますが芽球性NK細胞リンパ腫は別のものとして扱うようになっています。
NK・T細胞リンパ腫・鼻型は、NK細胞リンパ腫とT細胞リンパ腫が節外性の中に含まれており、日本では全ての悪性リンパ腫の3%以下という分類になり非常に珍しいタイプの病気になります。
そして75%がNK細胞型で残りがT細胞型と言われており、患者さんへの説明では、病気を判りやすくするためにこのような呼び方をするという先生もいますが症状や治療方法も同じなのでWHOでは、まとめてNK・T細胞リンパ腫と呼ばれています。
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年齢や男女差に関係なく鼻腔や鼻腔周りにとても発生しやすい事から鼻NK・T細胞リンパ腫と呼ばれ伝染性単核球症や血球貪食症候群となるEBウイルスを持っておりこれ自体に感染性や遺伝性はありませんが、特定の抗がん剤が効きにくい事や放射線に強いという事が分かっています。
治療
治療としては、腫瘍が限局していても血液のがんですので手術で全てを取り除く事は出来ない為、最初に放射線療法を行い抗がん剤での化学療法に移ります。
NK・T細胞リンパ腫は放射線に強い為多くの放射線が必要で悪性リンパ腫の放射線量より10GY多く照射する事が必要になり、鼻NK・T細胞リンパ腫の場合には、近くに目や神経・脳がありますので治療実績のある病院での治療が必要です。