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小児悪性リンパ腫
悪性リンパ腫は年齢や体の部位に関係なくできるものです。その中でも小児悪性リンパ腫は白血病、脳腫瘍、神経芽細胞腫の次に多い病気で、非ホジキンリンパ腫が約9割にも達し、日本では約1000人の子供が悪性リンパ腫と日々戦っています。
15歳以下の子供のうち癌になるのは1%程度と言われており、そのうち10%程度の子供が悪性リンパ腫にかかると報告されています。
小児悪性リンパ腫の場合、成人に比べて生存率はとても長くなります。成人に比べて小児の場合、抗がん剤がとてもよく効きますので長期の生存率が期待できますがその分、副作用とも長く付き合わなければいけないことになります。
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小児ホジキンリンパ腫
一般的に小児の癌細胞と成人の癌細胞は異なりますがホジキンリンパ腫はほぼ同じと考えられています。
小児の場合、成人と比べて発症する人数は年間40人前後ととても少ないです。治りづらいホジキンリンパ腫でも90%の子供が完治すると言われております。
特殊な細胞の塊と言われております。
分類
結節性リンパ球優勢型と古典的に分けられCD30陰性とCD30陽性になります。
治療
小児ホジキン病で一番気をつけなければいけないのは、抗がん剤による治療を長くしなければいけないということと副作用に耐える忍耐、そして発達障害を考えなければいけません。
どのように進めていくかは病期(ステージ)と悪性リンパ腫のおよぶ範囲で決定します。
治療は外科手術で完全に取り除く方法か抗がん剤治療を併用して進めていくことが理想です。治療についてはどこまで勧めれば終了するかという基準はPET検査において陽性から陰性に返還していると終了です。
小児ホジキンリンパ腫の治療をおこなう際はかなり慎重に考えなければいけません。
放射線を照射する際は骨格や筋肉の発育を妨げる可能性も考えられ、悪性リンパ腫以外にも癌ができてしまうという可能性があります。低線量放射線照射をおこないます。
抗がん剤を使用する際は一気に使用せず効き方を観察しながら効きめに応じて量を調整していきましょう。一般的に抗がん剤の量については女性より男性のほうへ多く使用することになり、病期ではB症状の体重減少や発熱がある場合です。
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小児非ホジキンリンパ腫
小児非ホジキンリンパ腫は日本において1年間で全国約120人程度の子供がこの病気を発症し10歳以上の男児にとても多いです。成人の非ホジキンリンパ腫とはだいぶ違いがあります。
小児非ホジキンリンパ腫の場合、5年以上生存するのが80%もあり、抗がん剤治療がかなり期待されています。近年の生存率は5年で考えるのではなく7年で計算するように医学会でも変化しています。
小児悪性リンパ腫に使用する主な薬剤
- プレドニゾロン
- シクロホスファミド
- メトトレキサート
- シタラビン
- デキサメタゾン
- イホスファミド
- シトラビン
- エトポシド
- ドキソルビシン
- ビンクリスチン
子供への放射線治療
成長段階の子供には極力後遺症が残らないよう最大限配慮して治療を進めていかなければいけません。
大人に比べて正常な細胞への悪影響が出やすいのです。
放射線治療は大人とおなじように1日1回を5日連続でおこない合計30回程度おこないます。
全身照射と定位照射では少し異なることもあります。
悪性リンパ腫になり放射線を照射すると正常な細胞はそのままで癌細胞のみを死滅させるのが理想ですがよい細胞を傷つけて修復しないまま壊れた細胞のままでいると大変なのでよく確認しましょう。